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プロのアマ化とアマのボーダーレス化

ここのところ、クリエイティブの業界を見ていると、プロのレベルが低下しているように思えてならない。プロがアマチュアのやるような仕事をしているときがあるのだ。逆に、アマがプロの世界に首をつっこんでいるときもある。おそらく、今までプロがやってきたことをアマがやるようになり、プロもアマがやるような仕事を食っていくためにやらざるを得なくなってきたというのが背景にあるのではないかと思う。

市場が多種多様化し、客は特化した作品やネタを模索している。これまでは業界が人間を動員し、誘導し、ブームを「作ってきた」のであるが、今後は受け手がブームを作り、受け手が作り手を誘導するようになるのかもしれない。

危険なのは、本物のプロがいなくなってしまうということである。というのも、受け手側が作り出したジャンルには決してクオリティが求められてないことも多い。

これはプロではなく、アマでも仕事ができる・・・ということにつながっていく。それなりのクオリティと客が求めるジャンルであれば市場を作ることができ、客もクオリティを求めないためか、プロのコストを要しないということになる。

最初はこれでよいかもしれないが、将来的には大きな不安が残る。クリエイティブの世界にはやがてプロがいなくなり、アマだけになる可能性があるからだ。それはクオリティの低下を招くことになる。文化の継承がなされず、衰退を引き起こしかねない。

やはり、プロはプロ、アマはアマである必要があるのかもしれない。アマがプロの仕事をするべきではないし、アマはアマとしての自覚と誇りをもち、プロはプロとしての覚悟と行動をなすべきではないだろうか。

Posted in つれづれなる.


3 Responses

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  1. shun says

    クライアントがアマチュアであり、クオリティの決定権を握っている以上はどうしようもない。
    クライアント次第で白くも黒くもなるのが、商業クリエイティブ。

    クオリティと需要は別物という現実。

  2. 月猫 says

    たは~、永井さんの状況を知ってる人間がみるとちょっと苦笑いしてしまうつれづれだね。

    1.の方がおしゃってる様に、確かにクライアント次第でどうこうなるのが商業。こればかりはもう需要と供給の世界だから仕方ない。

    ただ、文化っていうんであれば商業芸術のシェアが肥大化していて見えにくくなってるだけで、 文化芸術(?)とでもいうのかな、昔から受け継がれている芸術はあんまし変わらず受け継がれてるんじゃないかな?って願うのは楽観的?

    ま、音の世界も絵の世界も携わる人間が増えると業界全体の質が落ちるのは世の常として、自分がどの立ち位置を目指し、どの位置にいることを自覚することは大切だよね。

  3. nagataka says

    >>shunさん
    どもー、書き込みありがとうございます。プロはクライアントに逆らえない。その気持ちわかります(笑
    金を出す人間に逆らえないというのはわかるのですが、同じ金を出すサイドでも抽象的な「一般客」と「クライアント」を区別できますね。
    上述の話はクライアントを対象としているのではなく、市場を支配する「一般客」の需要の話でして、
    Shunさんの話は具体的な「クライアント」個人の話だと思います。
    おそらく、クライアントも最終的には一般客の需要に支配されているのではないでしょうか。
    そして、需要の流れに理由は無いのでは?と最近思ったりしています。

    >>月猫さん
    大変恐縮であります。大衆の需要レベルが低下しているのでは?と思うんですよね。バーチャルがはやっているせいでしょうか。
    自分の耳も平準化されてしまったのか、最近初音ミクの声がきれいに聞こえてしまうという(笑
    さすがに文化は言い過ぎたかもしれませんが、文学の世界でラノベが勢力を伸ばし、純文学が廃れているという状況をみて、なにやら悲しくなってしまうところがあります。芥川賞の受賞者がいなかったのはこういう傾向を如実に示した形ではないでしょうか。パワー不足のプロになりきれていない新人が多いというのが現状。「一発屋」新人ばかりの傾向はどの業界でも珍しくなくなってきました。
    自分はどこに向かっているのでしょうね(汗)。今後も仕事の話があればお受けしていくつもりではあります・・・が・・・。



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